「少し恥ずかしい」か「やってみたい」か
また、購入者らのブログによると、レクサスのエンブレムをあしらったデコレーションケーキがスタッフからプレゼントされたり、購入したレクサスの車内に旅行券やテディベアのぬいぐるみが置かれていたり、という演出もあるようだ。
ただやはり、こうした演出を恥ずかしいと思う人は多いらしい。ネットユーザーの反応も、
「少し恥ずかしい」「こんなん笑っちゃう」
「やってみたい」「おもしろい」
と割れている。2015年10月15日現在、グーグルで「レクサス 納車式」と入力すると、次に「拒否」「断る」「恥ずかしい」といった言葉が表示されてしまう。
ではなぜ、セレモニーを催すのか。トヨタ自動車広報部に取材してみると、担当者から「(レクサス)オーナー様の心に残るような納車をして下さい、と各販売店にお願いしているからでしょうか」との答えが返ってきた。「納車式」は、レクサスが日本で販売され始めた2005年からある販売店独自の取り組みで、メーカー側の依頼によるものではない。一方、メーカーは販売店に「納車専用部屋」の設置と、「心に残る納車」をすることをレクサスの販売条件として提示する。そこからセレモニーが生まれたのではないか、と担当者は語った。