現場の職員「毎日出勤簿書いていない部署も...」
厚労省では中安容疑者の勤務実態を調査しているが、複数の省庁が「勤務状況が把握できていないことは、制度上考えづらい」としている。
とはいえ、現場での実態はその通りではない。ある省庁の職員は「毎日、出勤簿を書いていない部署もあるようだ」と話す。
「人事課が点検する前にまとめて記入したり、担当者にハンコを預けてまかせっぱなしにしたりする部署もあると聞いた」
という。
国家公務員はいまだに紙の出勤簿での管理が基本になっているが、地方公務員は自治体によってやり方が異なる。たとえば東京都の場合は、出退勤時にICカードを端末にかざしてデータを記録し、出張時などはネットワーク上で管理している。