「先生である僕にでさえ全てを見せない」
清塚さんは音楽制作・監修だけでなく、綾野さんのピアノの先生としても同ドラマに携わってきたのだが、第1話放送に先駆け、16日未明にこんなツイートを投稿した。
「綾野剛氏は、先生である僕にでさえ全てを見せない。出し惜しみをしているわけではない。 本番で今まで見た事もない成果を見せて、周囲を鼓舞する。 『こんなに弾けるのかよ』と驚かせる。それで、現場は普段出せない力が出せる空気になる。 皆が引っ張られる。 生まれもった『主役』だ」
「ピアノはまったくの素人」という綾野さんは、出演が決まると猛特訓を開始したそうだ。3月には自宅練習用のピアノを購入し、現場の控室にもピアノを置いてもらい、時間があれば常に弾いているという。公式サイトの撮影日誌で明かされている「撮影日に指先が(練習のしすぎで)ボロボロになっていた」という裏話は、日頃から「努力が一番の近道」と語る綾野さんらしいエピソードだ。
努力の成果を本番で最大限発揮することは、誰にでもできることではない。それが「周囲を驚かせ、鼓舞する」ほど、であれば尚更だ。プロデューサーから出演を熱望され、ピアノの先生から「天性の主役」との賛辞を贈られた綾野さんが「鴻鳥サクラ」という難しい役どころをどのように演じ、いかに魅力を引き出すのか、大きな期待と注目が集まる。