発行社の電話番号がつながらなくなった
注意書きに「見出し/レビューには誹謗中傷に当たるようなコメントや書籍のイメージを損なうようなコメントを記載しないようにお願い致します」とあり、金銭を得た上で好意的な口コミを投稿する、いわゆる「ステルスマーケティング」の可能性が高い。ステルスマーケティングはAmazon、ランサーズ、いずれの利用規約でも禁止されている。
また、別のアカウントがランサーズ以外のクラウドソーシングサイトで同じ仕事を発注していることも確認できたが、これらのアカウントが同一人物かどうかは不明だ。
「ステマ」と捉えられかねない仕事が発注されている事実を、ランサーズ側は把握しているのか。同社広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対し10月15日、「当件については注視しています」と答えた上で、「弊社では当該アカウントの発注した案件すべてを規約違反のステルスマーケティングと判断しました」と明かした。運営が取った「アカウント制限」の制裁措置をうけ、すでに2つのアカウントは退会しているという。今後は「公開条件などを変更し、当該アカウントに関するページを一般ユーザーの目に触れないようにする」としている。
一方、SIMSYSにも取材したが、15日に電話をかけた1度目は記者が話している途中で担当者に切られた。ほどなく、2度目に連絡した際は、呼び出し音も鳴らない状態で、その後しばらくしてかけた3度目には、「ただ今電話に出ることができません」と機械音での応答があるだけだった。