2015年も残すところ2か月半となり、テレビ各局では年末年始に向けた特別番組の準備が着々と進められている。
そうした中、「政治家ネタ自粛騒動」で注目を集めた爆笑問題が再びNHKに政治家ネタを持ち込むことを匂わせた。当時は籾井勝人会長が見解を示すなど大きな波紋を広げたが、果たして2016年は「解禁」となるのだろうか。
「政治家さんのネタは全部ダメだと言われた。あれは腹立った」
そもそもの発端は、田中裕二さんが1月7日放送の「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ系)でNHK側とのやりとりを愚痴ったことだった。
1月3日にNHKで生放送された「初笑い東西寄席」ついて、田中さんは「政治家さんのネタは全部ダメだと言われた。あれは腹立ったな~」と発言。これに太田光さんが「政治的圧力は一切かかっていない。テレビ局側の自粛っていうのはありますけど」と応じると「それが色濃くなってるのは、肌で感じるね」と続けていた。
この発言を複数メディアが報じたこともあり、8日にはNHKの籾井会長が定例会見で言及した。「(自身は)関与していない」とした上で、一般論として「個人名を挙げてネタにするのは品がない。やめた方がいい」などと見解を述べた。
インターネット上では「言論統制だ」「メディアは態度を改めるべき」などと物議を醸したが、結局、爆笑問題が14日放送の同番組内で「ネタの打ち合わせの段階で1回了承している」「ああいうことはNHKに限らず民放でもよくある。言論統制なんてことはない」などと釈明することで終止符が打たれた。