どれが正しい、「五郎丸ポーズ」 本人が「みなさん、まだまだ研究が足りていない」

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   快進撃を見せたラグビー日本代表の帰国会見で、話題の「五郎丸ポーズ」について、五郎丸歩選手(29)が「みなさん、まだまだ研究が足りていない。指にもう少し注目していただきたい」と語った。

   キック前のお祈りするような「ポーズ」は、キチンとマネできている人は案外少ない。親指を立てたり、全部の指を組んだりする、といった具合だ。本人がワイドショーに出演し、正しいポーズのやり方を解説してみせた。

  • W杯快進撃の立役者となった五郎丸選手(写真:ロイター/アフロ)
    W杯快進撃の立役者となった五郎丸選手(写真:ロイター/アフロ)
  • W杯快進撃の立役者となった五郎丸選手(写真:ロイター/アフロ)

「思ったより複雑だった」

   ポーズが話題になっていることについて、2015年10月13日の帰国会見で、

「ラグビーを見る機会がなかった人が多いと思いますが、こういったポーズを機に見て欲しいと思います」

と笑顔を見せた。

   その一方、10月14日の「ZIP!」(日本テレビ系)に出演した山田章仁選手が「怒られるんですよ、間違ったポーズをやると」と話しているように、本人にはかなり強いこだわりがあるようだ。

   実際にワイドショーが取り上げる、街中でマネする人たちのポーズはみんなバラバラだ。人差し指以外を全部組んだり、小指が立っていたり、試合中に五郎丸選手が見せるポーズとはどこか違う。

   10月14日、五郎丸選手は「スッキリ!!」(日本テレビ系)に出演。件のポーズについて解説してみせた。

   それによると、親指は右手を下に組み、人差し指同士はくっつける。左手の残りの指は内側に折り、右手の中指と薬指は浮かせる。右手が上で、立っている指は4本。これが正しい「五郎丸ポーズ」だという。

   視聴者の中には、初めてちゃんと知った、という人が多かったようで、ツイッターなどには、

「おかげで正しい五郎丸ポーズを勉強できたぜ」
「思ったより複雑だった」
「五郎丸ポーズ覚えたから家族に教えなきゃ」

といった書き込みがあった。

お祈りポーズ以外のルーティンにも意味が

   五郎丸選手がPKを蹴る前に毎回するルーティン(決まり事)は手を組むだけではない。

   ボールをセットし、3歩下がって左に2歩。右手を振って、お尻を突きだし中腰に。蹴る前には膝をそろえて、ようやくお祈りするように両手を組む。一連の動作をキック直前に欠かさず行い、正確なPKを蹴り続け、得点を重ねた。

   もちろん、動作には意味がある。右手を体の内側にしぼるのは、体幹の中心をイメージするため。腕を前後に振るのは、キックのスイングをイメージするためだという。

   一連のポーズをするようになったのは、正確なキックに定評があった元イングランド代表のジョニー・ウィルキンソンさんがキック前に必ず手を組んで精神統一していたことがきっかけだ。来日時に間近に見て「感銘を受けた」という。

   五郎丸選手は番組で解説した際、「これ(ポーズ)をしたからって入る訳じゃないですよ」と笑った。練習ではゴール前や左右など全8か所からのキックが成功するまで続けるという。

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