お祈りポーズ以外のルーティンにも意味が
五郎丸選手がPKを蹴る前に毎回するルーティン(決まり事)は手を組むだけではない。
ボールをセットし、3歩下がって左に2歩。右手を振って、お尻を突きだし中腰に。蹴る前には膝をそろえて、ようやくお祈りするように両手を組む。一連の動作をキック直前に欠かさず行い、正確なPKを蹴り続け、得点を重ねた。
もちろん、動作には意味がある。右手を体の内側にしぼるのは、体幹の中心をイメージするため。腕を前後に振るのは、キックのスイングをイメージするためだという。
一連のポーズをするようになったのは、正確なキックに定評があった元イングランド代表のジョニー・ウィルキンソンさんがキック前に必ず手を組んで精神統一していたことがきっかけだ。来日時に間近に見て「感銘を受けた」という。
五郎丸選手は番組で解説した際、「これ(ポーズ)をしたからって入る訳じゃないですよ」と笑った。練習ではゴール前や左右など全8か所からのキックが成功するまで続けるという。