ココナッツオイル 「ボケない、老けない、太らない」奇跡のオイルの秘密

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   米国の「美のカリスマ」モデル、ミランダ・カーをはじめ、アンジェリーナ・ジョリー、道端ジェシカ、山田優、ローラ、石原さとみら有名モデル・女優が愛用し、急速に人気が高まっているココナッツオイル。

   美容やダイエットだけではなく、生活習慣病やがん予防、認知症予防にも効く「奇跡のオイル」としてもてはやされているが、ホントに効果があるのだろうか。

  • ココヤシの実からココナッツオイルがとれる
    ココヤシの実からココナッツオイルがとれる
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血糖値・コレステロール値・血圧が低下、「くびれ」までも!

   ココナッツオイルは、ココヤシの果肉を搾ってつくられる。健康への効果は、上記のほかにも便秘、冷え性、アトピーなど計17~20にものぼるといわれるが、そのうちのいくつかは医学的な根拠がある。そのカギを握っているのが、ココナッツオイルに豊富に含まれている「中鎖脂肪酸」という油だ。分類上は体内で固まりやすい飽和脂肪酸だが、中性脂肪になりにくい善玉の油なのだ。国立健康・栄養研究所情報センターの「健康食品の安全性・有効性情報」サイトを見ると、中鎖脂肪酸の働きを調べた実験の検証・評価が公表されている。その一部を紹介しよう。

   まず、減量と、糖尿病や高血圧、脳血管症などの生活習慣病の予防効果だが、「中程度肥満の男女群に16週間摂取させたところ、血糖値・総コレステロール値・血圧の低下が認められた。また、体重、総脂肪量、体幹脂肪量、腹腔内脂肪組織量の減少が大きかった」という。ダイエット効果は抜群のようだ。

   中でも、女性の関心が高いシェイプアップ効果については、「標準体型の女性群を2つのグループに分け、それぞれに中鎖脂肪酸と通常の油を4~12週間摂取させ、体脂肪量およびウエスト・ヒップの皮下脂肪面積と内臓脂肪面積を比較した。すると、中鎖脂肪酸を摂取した女性群の方が、他の油を摂取した女性群より脂肪量が抑制された」という。つまり、普通の油より「くびれ」部分に引き締まり効果があったというわけだ。

   また、「(口から飲ませると)小児のてんかん発作を抑える効果があった」という。しかし、よく喧伝される「免疫力が高まり、がんやエイズに効く」という情報については、「患者に(栄養・カロリー源として)摂取させたが、他のビタミン・ミネラル・脂肪酸より特に優れた有効性は見いだせなかった」としている。必ずしも万能ではないのである。

   それにしても、「恐るべし!中鎖脂肪酸のパワー!」だが、その秘密はどこにあるのだろうか。『ココナッツオイルで健康になる!』など多くのココナッツオイル健康本を監修している白澤卓二・順天堂大学教授(加齢制御医学)は、本やサイトの中で次のように説明している。

「中鎖脂肪酸は母乳にも含まれる成分で、さまざまな体によい効果があります。普通の油より消化・吸収がとても早く、すぐにエネルギーに消費されて、代謝がアップします。代謝がアップすると、血糖値を下げて、中性脂肪やコレステロールを減らす効果があります。そして、中鎖脂肪酸は肝臓で分解されると、ケトン体という物質になります。最近の研究で、このケトン体が素晴らしい働きをすることがわかってきました」。
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