筋肉の材料となるたんぱく質が不足
もうひとつ、気になるデータがある。体脂肪の変化だ。体重減のペースは若干ダウンしたものの、ダイエット開始から半月を越えた時点で2.5キロ落としており、この点は順調だ。ところが自宅で計測した体脂肪率は、開始時の22.3%から今回は23.5%とむしろアップしてしまった。
前回、管理栄養士から「急激なダイエットは体脂肪よりも筋肉量を減らしやすい」との指摘を受けていた。また食事のメニューから、筋肉の材料となるたんぱく質が不足している点も懸念していた。そして、体脂肪率が上昇したという事実。
キヨシさん「もしかして、このままだとブヨブヨの体になってしまうのでは...」
管理栄養士の話では、体脂肪には明確な基準値がないものの、男性の場合は20%を超えると軽度肥満とする場合もあり、現在の数字では決して油断はできない。当面は体重やカロリーだけでなく、体脂肪の推移も記録してアドバイスを得ることとした。
少々怪しげな雲が垂れ込めてきたが、本人からはこんな言葉も聞かれた。
キヨシさん「食事のコントロールだけでなく、ちょっと運動も始めようかと。息子たちからリクエストもあるので、今度公園でフリスビー投げたりしてみます」
「全身ブヨブヨ」の将来像がよほどこたえたのだろうか。ただその後で「でも、運動するとお腹がすくので心配です」とまた困り顔に戻ってしまった。