大臣は旧大蔵官僚から故加藤六月氏に婿入りした首相側近
そもそも一億総活躍担当というのは何をするところなのかというと、第三次安倍内閣が掲げる政策「1億総活躍社会」を実現するための核になる部局だ。少子化を食い止め、50年後も人口1億人を維持する政策で、2020年までの道筋として国内総生産(GDP)600兆円、希望出生率1.8、介護離職ゼロなどの実現を目指している。加藤大臣はこれから国民会議を早急に発足し、目標実現のための具体亭な政策の検討に入る。
その加藤大臣とは何者なのか。1955年11月生まれ。東京大学を卒業後、旧大蔵省勤務を経て2003年の衆院選で初当選した。父親は日野自動車工業の元副社長だった室崎勝聰氏。妻は地元岡山が選挙区の故加藤六月元農水大臣の娘で、婿入りして姓を加藤に改姓した。趣味はセーリングとオートバイで、4人の娘と妻の6人家族だ。
安倍首相の側近としても知られ、12年9月に安倍首相が自民党総裁に返り咲いた後は総裁特別補佐、官房副長官として支えた。
そんな加藤大臣の事務所では「一億総活躍担当大臣」をどう短縮しているのか。議員事務所に問い合わせてみたところ、
「私どもは身内なので代議士と呼んでおります。秘書課では大臣と呼んでいまして、役職名や、その役職を短縮させて呼ぶ、ということは普通、ありません」
という答えが返ってきた。