私の記憶が確かなら、初めて飲んだサプリメントはおそらく「チョコラBB」です。大学生のころ、ビタミンCやビタミンB等のサプリが次から次へと発売され、宣伝CMを見るたびに、「一体これはなんなのだ?」と不思議に思ったのを覚えています。
米国では医師がサプリを勧める
当時は自分に全く縁のないものだったのに、「疲れた体にはこのドリンクがいい」といわれれば、鉄分が入った栄養ドリンクを飲み、口内炎ができて「ビタミンBが効く」と聞けば、ビタミンBサプリをとる――。いつのまにやらサプリが自分の生活に入り込んできていて、サプリを飲むことに抵抗がなくなっていました。
そして極めつけは私自身の米国上陸に違いありません! 渡米当初は、サプリが並んだスーパーやドラッグストアの棚を見て、「こんなにたくさんサプリメントがあってどうするのだ? 一体誰が飲むの?」と驚いていたのに、妊娠して「葉酸をとってください」と産婦人科医に葉酸のサプリを処方され、妊娠中期に「貧血気味です」といわれれば、鉄分のサプリを買いに行くと、サプリ文化にどっぷりつかっていました。
「サプリなんて邪道。栄養素は食べ物からとるべき」という考えだったのに、医者に「食物からだけでは栄養はとりきれないから、サプリは必要」と言われれば、そういうものか、と考えはじめました。というのも、サプリを取ると体調がよくなるんですから。その効果を受け入れ、摂取に抵抗がなくなり、「摂り過ぎはよくないけれども、自分の健康のために上手に取り入れていきたい」という考えに変わっていったのです。おそるべし、サプリ!
もちろん基本は「食べ物からとる栄養素重視」ですが、40歳すぎて血液検査による定期健康診断で毎回ひっかかる私は、サプリをとらなければ、数値がなかなか改善されないものもあり、まったくもって困ったものです。年には勝てません。こうなったらサプリを味方につけて、パワーアップです。
ビタミンD3、鉄分、カルシウムと必要な栄養素入り
そんな私のお薦めはMegaFoodの「Women Over 40 One Daily」。
いわゆるマルチ・ビタミン(総合ビタミン剤)の類なのですが、40歳以上の女性に摂取が必要と考えられる栄養分が入ったサプリで、1日1錠飲む、というのがお手軽でよい。入っている栄養素はビタミンD3、鉄分、カルシウム等々。お値段は私が買ったお店では90錠(約3か月分)で約50ドル(6000円)でしたが、店によって、差があります。
こちらのサプリの難点は、錠剤のサイズが大きく、しかもそれを1日数錠飲まなければならないものが多いのです。サプリを飲むのが苦痛になるし、飲んでいてのどにつまらせてしまいそうな感じがします。
この1日1錠サプリも日本の錠剤サプリのサイズと比べるとまだまだ大きいのですが、他の錠剤と比較すると、小さいほうです。まあ、そこは「自分の健康維持に必要」と開き直って飲むしかない!
同じブランドから1日2錠摂取の「Women Over 55(55歳以上の女性対象)」や男性向けにも「Men Over 55」や「Men over 40 one daily」が販売されています。このブランド以外からも似たような種類のマルチ・ビタミンが出ています。
子供向けやティーン向けのマルチ・ビタミンもいろいろ出ていますが、一度サプリに頼ってしまうと、それだけでいいと満足してしまいそうで、急を要する時以外は、小さい時から与えることには抵抗があります。本音は「まだ子供に与えたくない」ですね。
●筆者プロフィル
北雨利香。南カリフォルニア在住。2児の母。40歳をこえた途端に、定期健康診断で毎回のようにひっかかり、医者にサプリを飲むよう指導される。興味のあることは美容、健康、子供の教育、米国プロスポーツ、米国大統領選挙、ハリウッドゴシップ。