「ジューシー安倍」というあだ名広まる
ちなみに、地方の観光大使などから贈られた桃、ブドウを官邸で食べる様子は2015年にも報じられている。やはり、桃は「甘くてジューシー」(7月30日に「ミスピーチ」が訪れた際)、ブドウは「とってもジューシー」(8月31日に谷本正憲・石川県知事から県特産品のブドウをプレゼントされた際)と感想を述べている。
15年10月5日までに、各マスコミが安倍首相による「ジューシー」という食後の感想を伝えた回数は計7回に上る。首相は何を食べても「ジューシー」という。そんな様子はネットでも話題となり、ツイッターユーザーからは、
「ボキャブラリーが少ないね」
「感想がワンパターン」
との「ダメ出し」が。また一部のユーザーは「ジューシー安倍」というあだ名をつけて、首相を揶揄している。
一方で14年7月17日より前、「ジューシー」という食後の感想は各紙記事中に登場せず、違った表現が使われている。07年3月24日に高松市の商店街へ赴き名物の和菓子を食べた際は、「自然の甘みがします」と感想。千葉県八街市の北村新司市長らが官邸を訪れた13年7月2日には市の特産品ラッカセイを食べ、「香ばしくておいしい」と話した。
14年7月16日、宮城県七ケ浜町のノリ種苗生産施設を視察中に焼きのりを試食し、「香りと甘みが口の中に広がってご飯が欲しくなる」とその味を表現している。