甘利明環太平洋連携協定担当相は2015年10月4日、米アトランタで行っているTPP交渉が合意する見通しになったことを明らかにした。詰めの協議が進んでおり、5日深夜に記者会見が行われる予定だと報じられている。
米国と豪州の両国が、懸案だったバイオ医薬品のデータ保護期間で合意したことを受けたものだ。合意すれば、世界の4割を占める大きな貿易圏が環太平洋に誕生することになる。日本はコメの関税を維持しながら米国などから無関税で輸入を認める特別枠を作り、牛肉や豚肉は関税を引き下げる。また、米国は日本から自動車部品を輸入する際の関税の多くを撤廃するという。