20代のイケメンスリム体型はどこへやら、30代半ばで20キロ増量してしまった男性が、昼食を低カロリーの「ヘルシーメニュー」に変える試みを始めた。
揚げ物や肉多めの食事を避け、魚や野菜を増やし、食べる順番にも気を遣う徹底ぶりで、開始わずか1週間で減量達成だ。一方で「長く続けられるだろうか」と早くも心配顔。
唐揚げの代わりにキャベツ大盛りをリクエスト
「体重、2キロ減ったんですよ」
ウキウキ顔で話すのは、ダイエットに挑戦する木村清志さん(以下、キヨシさん)。スタート早々、いきなりの好結果に笑顔があふれる。
開始前、83.5キロあった体重が短期間で81.5キロになった計算だ。目標は「半年で10キロ減量する」。もしかして、あっという間にクリアできるのか。
ダイエットを始める前から、キヨシさんには食事のメニューを記録するように頼んでいた。するとスマートフォンを取り出し、アプリを起動させた。食事の写真を撮ると自動的にカロリー計算してくれるという。例えばある日の食事、昼がチキンソテーで夜がロコモコ丼、合計1776キロカロリーだった。
日本医師会のウェブサイトで、キヨシさんが1日に必要な推定エネルギー必要量を計算すると2295キロカロリーと出た。朝食抜きのキヨシさんは、昼夜合わせて1776カロリーなら数字はクリアしている。
スタート初日のランチは、計測器メーカーのタニタが監修する健康メニューの弁当だ。豚肉と野菜のすき焼き風のおかずに雑穀米など、318キロカロリーに抑えた。「普段は野菜食べないんですが、この日は完食しました」とキヨシさん。間食はとらず、夕食は焼き魚だった。
ほかにも「アジの開き定食を頼んだ」「鮭弁当は煮物の野菜から先に食べた」と、昼食選びは神経を使っている。こんなこともあった。職場の同僚と昼食に出かけた際に、マグロ丼を注文した。一緒に鶏の唐揚げがついてきた。するとキヨシさん、店員に「唐揚げをキャベツの大盛りに変えてもらえますか」とリクエストしたのだ。
キヨシさん「同僚は驚いていましたよ。『ちゃんとダイエットしてるんだ』って(笑)。気合入っているんですよ」(ドヤ顔)
昼だけでなく夜も、夫人の協力を得て食事改善に努めている。だが反動もあった。ある日タイ料理店でのランチで、めんメニューを注文。ココナッツミルクとカレー風味のスープが絶妙の味わいだったが、1杯940キロカロリーと予想を大幅にオーバーしてしまったという。
編集部「せっかく低カロリーを続けていたのに、なぜこれを...」
キヨシさん「おいしそうだったんですよ。まあ、ちょっとくらいはいいか、と」