「農業女子」はビジネスチャンス! 縁のなかった企業も続々と商品開発

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   農業に取り組む比較的若い女性たちを指す「農業女子」を支援する国や企業の動きが広がっている。お年寄りや男性というイメージが強い農業の世界に、若い女性の就農者を増やし、活性化につなげたいとの思いが背景にある。企業が女性の意見を取り入れて、女性の作業を楽しくする新しい商品を続々発売している。

   全農業従事者のうち専業で農業に従事している女性の割合は41.8%だが、39歳以下では23.7%しかいない(2013年農水省「農業構造動態調査」)。働きぶりとしても、トラクターなど重い農機は男性が動かすものだ、という意識が強く、女性は農作物の出荷など補助的な作業を中心に担うことが多かった。

  • 女性向けのトラクターなども登場(画像は井関農機のプレスリリース)
    女性向けのトラクターなども登場(画像は井関農機のプレスリリース)
  • 女性向けのトラクターなども登場(画像は井関農機のプレスリリース)

ピンクの軽トラはUVカットの窓ガラス

   しかし、全国の農業人口は一貫して減少しており、女性の力で活力を高めようと、農林水産省が就農女性の存在感を高める「農業女子プロジェクト」を推進。これを、農業とは縁のなかったところも含め、ビジネスチャンスとみて新商品開発を強化している企業が相次いでいる。

   「農業に従事しているからといって、おしゃれやお化粧など美しさの追究は欠かせない」というのが若い女性たちの本音だ。農業女子が願う美やスタイリッシュな生活のイメージを重視して開発され、これまでにないユニークな商品が生まれている。

   農業機械メーカー、井関農機が開発したのは、白を基調としたシンプルで都会的なデザインが特色のトラクターだ。日焼け防止のボードを設置するなど、若い女性たちの声を取り入れている。ダイハツはピンクやオレンジなどカラフルなボディーカラーをそろえた軽トラックを開発。紫外線カット機能をつけた窓ガラスもつけられるようにしている。「従来の男性目線からは考えられないようなトラック」と発売当初は驚きの声が上がり、その後の販売は好調だ。

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