「年のせい」と軽く見ると危険 失明にいたる目の病気が潜む

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【団塊スタイル】(NHK)2015年9月4日放送


「知らないと怖い!目の老化」


   「最近、見えにくくなって......」。老眼をはじめ、シニア世代の多くが抱える目の悩み。「年だから仕方がない」とあきらめてはいないだろうか。失明にいたる危険な病気の兆候が隠れているかもしれないのだ。

   63歳の男性Kさん。本を読むのが好きで、55歳の時に老眼鏡を作った。しかし、メガネをかけるのが面倒で、かけずに本を読んでいると、ひどい頭痛や肩こりがするようになった。ある日、玄関から出てショックを受けた。霞がかかったように視界が白くなり、いつも横切る家の前の信号が赤か青かわからないのだ。「白内障」と診断された。

  • 「老眼だから見えにくいだけ」という自信は禁物
    「老眼だから見えにくいだけ」という自信は禁物
  • 「老眼だから見えにくいだけ」という自信は禁物

白内障の予防には、しっかりと紫外線カットを

MCの国井雅比古「老眼は防ぐことはできないのですか?」。
眼科医の味木幸さん「はい。目は若い時にはレンズを調節する筋肉がオートフォーカスのように働いて、遠近すべてに焦点が合います。近くの物を見る時はギュッと筋肉を締める必要がありますが、年とともに弾力を失ってしまいます」。
MCの風吹ジュン「メガネが合わないと目が疲れますよね?」。
味木医師「無理して全力で物を見ようとするから、頭痛や肩こりになるのです。老眼鏡は2年くらいで作り変えないと合わなくなります。Kさんは10年近く、同じ度数のメガネをかけ続け、見えにくくなったのを、老眼のせいにして放置していたので白内障に気づくのが遅れました」。

   白内障は水晶体のタンパク質が変質して、白く濁って起こる。60代で7割の人がなるという。点眼薬で進行を遅らせることはできるが、元に戻るには手術しか方法がない。手術は、超音波で水晶体を砕き、代わりに「眼内レンズ」を入れる。15分ほどで終わる。Kさんも手術をした。「見えるようになってよかった。した方がいいですよ」。

風吹「白内障を防ぐ方法はありますか?」。
味木医師「まず、食事です。鮭の赤い身に含まれているアスタキサンチンが強い抗酸化作用があって、目にいい栄養素です。ニラやネギに含まれるビタミンBやベータカロテン、ルティンも目にいいので、鮭の肉、ニラ、ネギを使った水ギョウザをオススメします」。
国井「ほかには何に気をつければいいですか?」。
味木医師「紫外線が白内障の元ですから、UVカットのグラスでしっかり防ぐこと。ただの黒いサングラスで安心していると、まぶしくない分、紫外線が多く入ってきて逆効果です」。

脳が頑張るから自覚症状が出ない緑内障

   67歳の女性Iさんも長年老眼に悩まされてきたが、ある日、新聞広告に目がいったのが幸いした。「自宅でできる緑内障検査」とあった。数十センチの距離から片目をつむって紙面の「◎」を見つめ、消えると緑内障の疑いがある。試すと、「◎」がふっと消えた。病院で初期の緑内障と診断された。緑内障は網膜の視神経がダメージを受け、視野が狭くなったり、見えない部分ができたりする。進行すると失明にいたる恐ろしい病気だが、自覚症状のある人は1割だけだ。Iさんは手遅れになる前に治療を受けることができた。

   なぜ自覚症状がないのか? 味木医師はこう解説する。「部分的に見えなくなっても、脳が欠けている部分を補って正常に見えているようにするのです。かなり進行して、脳が補えなくなってやっと自覚症状が出てきます」。

風吹「脳って素晴らしいですが、こわいですねえ。普段、何に気をつければいいですか?」。
味木医師「早期発見です。40歳以上で20人に1人います。3年に1度くらい眼科医で検査を受けることです」。

1200万人が予備軍の「第3の目の病気」

   最近、加齢黄班変性という病気が増えている。欧米では失明原因の1位、日本でも急増中だ。網膜の中心の黄班に老廃物がたまったり、血管がもろくなったりすると発症する。視界の中心が真っ黒になり、目の前の人の顔がわからなくなる。

味木医師「長生きすると増える病気で、1200万人が予備軍といわれます」。
風吹「こわいですねえ。症状が出る前に発見する方法はないのですか?」。
味木医師「アムスラーチャートという簡単な検査用紙や眼底検査でわかります。とにかく、『老眼だから見えにくいだけ』と変に自信をもたないで、生活習慣病の健康診断のつもりで眼科医を訪れてください」。
風吹「(国井の方を見て)こまめに老眼鏡をチェックすることが大事ですね。私たち、もうその域に入っていますからネ」。
国井「ハイハイ(うなづく)」。
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