陸上最高齢世界記録、宮崎秀吉さん105歳のパワーの秘密

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   105歳の「世界最高齢スプリンター」の宮崎秀吉さん=京都市右京区=が2015年9月23日、京都市で開かれた中高年が対象のマスターズ陸上記録会に出場、男子100メートルと男子砲丸投げ(105~109歳の部)で世界記録を達成した。とはいえ、両種目ともこれまでの105歳以上の記録はなく、「走り切れば」「投げ切れば」世界一だが、宮崎さんは見事、42秒22(100メートル)、3メートル25(砲丸投げ)の成績を残した。

   明治43年(1910年)生まれの宮崎さんは、もともとスポーツとは無縁。教員や農協職員を経て退職後は囲碁や俳句を楽しんでいたが、仲間の多くが他界。92歳頃から1人でできる陸上を始めた。1932年のロサンゼルス五輪の陸上男子三段跳びで優勝した、故南部忠平さんの妻久子さんが高齢なのに砲丸投げを続けているという記事を家族に見せられたのがきっかけだという。100歳の時に男子100メートル(100歳の部)で29秒83の世界記録を出している。

   宮崎さんは、テレビ番組の中で元気の秘密をこう語っている。

   (1)今日できることは今日のうちに終え、安心して寝る

   (2)腹八分目の食事と最低30回の咀嚼(そしゃく)

   (3)借金をしない

   毎朝5時に起きてトレーニングを始め、朝昼晩に足踏み体操と膝の屈伸運動を行っているそうだ。自作の句に「杖要らぬ 両手両足 俺の武器」がある。今回のゴール後にちょうど100歳下のひ孫から花束を贈られて笑みを浮かべたが、「思ったような結果がでなかった。あと2~3年練習しないと」と、さらなる記録更新に意欲を見せていた。 

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