「弱者を愚弄」、「表現の自由」と意見が分かれる
その後、ネットユーザーが、フェイスブック運営側に通報した結果をツイッター上で報告した。ユーザーは、差別発言は削除するとしたコミュニティ規定に抵触すると指摘したが、フェイスブックの運営側からは、規定違反にはならないとの回答が来たとした。
この問題は、ネット署名サイト「change.org」で、イラストはレイシズムでフェイスブックはそれを認めるよう求める署名活動に発展し、10月2日夕現在で4000人ほどの賛同者を集めている。
イラストを投稿した30代女性は、そのフェイスブックなどを見ると、慰安婦問題で韓国を攻撃したり、SEALDsを揶揄したりする書き込みなどをしていた。ほかのイラストも、こうした内容のものが多い。「女性難民」については、ネット上のある写真に酷似していたため、これをトレースして描いたのではないかとの指摘も出ていた。
フェイスブックの日本の広報担当者に、イラストのことを取材したが、2日夕現在でまだ回答が来ていない。
イラストの内容について、ネット上では、様々な意見が出ている。
非難する向きとしては、「シリア難民支援を妨害する卑劣な差別煽動」「弱者を愚弄している様に見える」という声があった。一方で、「便乗して紛れ込んでる奴らも相当いると思うけど」「難民を批判することすら許されないのか」「表現の自由を封殺するな!」と一定の理解を示す意見も多かった。