東京ディズニーリゾート(TDR)と大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)、東西を代表するテーマパークの2015年度上半期の入場者数は明暗が分かれた。
USJが過去最高を更新した一方、TDRは前年同期比で約5%減だった。対称的な結果になった両者の違いは何だったのか。
「ハリポタ」アトラクションが好調
USJの15年度上半期の入場者数は前年同期比18%増の654万人で過去最高を更新した。年間入場者数で過去最高だった14年度からの好調を維持した格好だ。
人気の理由はアトラクションの充実ぶりだ。14年度の好調をけん引した映画「ハリー・ポッター」のアトラクションを、15年5月に早くも3D化させてバージョンアップ。リピーターを飽きさせなかった。
「エヴァンゲリオン」や「進撃の巨人」など、日本の人気アニメ、漫画、ゲームなどをテーマにしたアトラクション「ユニバーサル・クールジャパン」も好評だった。5月10日までの期間限定だったが、6月28日まで延長し、梅雨の集客に効果があった。外国人入場者も増加し、全体の1割を占めたという。
15年1月末には入場料を6980円から7200円(大人)に値上げした。14年1月末にも入場料を改訂しており、値上げは6年連続だった。しかし4月20日に発表された楽天リサーチの調査(関東圏対象)で、各地の主要旅行先の中で「一緒に過ごした全員が満足できた」「ここでしかできない体験ができた」といった項目でTDRを抑えて1位になるなど、入場者の満足度は高い。