中国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に「慰安婦関連資料」と「南京大虐殺文書」を登録申請している問題で、菅義偉官房長官は2015年10月2日の会見で、
「日中両国が関係改善のために努力をする、それが必要な時期に中国がユネスコの場を政治的に利用して日中間の過去の一時期における負の遺産をいたずらに強調しようとしている」
などと中国側の動きを非難した。菅氏は登録申請を「きわめて遺憾」とした上で、
「中国に再四、累次抗議の上取り下げをするように申し入れをしてきている」
と述べた。ユネスコに対しても
「ユネスコの政治的利用に対する懸念を強く申し入れている」
とした。
登録の可否を検討するユネスコの諮問会議は10月4日から始まる予定だ。