身柄を勾留して裁判に持っていくところまでなぜできなかったのか
元夫の男は、離婚後もなぜ元妻への接近を繰り返すことができたのだろうか。
日本テレビ系の情報番組「スッキリ!!」が10月1日、この事件を取り上げてリポートしている。
それによると、元妻は離婚後、福岡市に引っ越すことを決め、大分県警にも、もう大丈夫だと伝えていた。そこで、県警も元妻と連絡を取る対応を終了させていたという。引っ越し後の部屋は、渡辺さんが住むことになっていた。
ところが、9月になって、元妻は、この部屋に戻ってきて、男を部屋に入れるようにもなった。住民も、元妻と男が一緒にいるところを頻繁に目撃している。時には、ケンカすることもあったというが、男は合カギを使って入ってきていたようだ。
番組には、メンタルヘルスにも詳しい内科医のおおたわ史絵さんが出演し、元妻がなぜ男を部屋に入れてしまったのかについての見方を示した。DVには、暴力期と優しくなるハネムーン期があり、女性は今度こそ信じてみようと受け入れてしまうというのだ。その結果、DVがエスカレートして殺人にもつながるとおおたわさんはみていた。
一方、DV被害に詳しい望月晶子弁護士は、番組への出演で、5回の逮捕は、器物損壊など軽微な容疑だったとはいえ、身柄を勾留して裁判に持っていくところまでなぜできなかったのかと警察の対応にも疑問を投げかけていた。