別府殺人事件、男はDVで5度の逮捕歴 元妻への接近、なぜ防止できなかったのか

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   大分県別府市の殺人事件で、住居侵入の疑いで逮捕された男(31)は、離婚後も度々、元妻(34)の自宅マンションに出没していた。それまでにDV防止法違反容疑などで5度も逮捕されていたのに、なぜ接近できたのだろうか。

   マンションの防犯カメラには、逮捕された男が敷地内を行ったり来たりしてうろつく様子が映されていた。

  • それでも部屋に入れてしまう?
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元妻の勤務先からの通報で、警察は警告したが...

   このマンションの部屋で2015年9月28日、大分市から来ていた渡辺京子さん(60)が遺体で発見されており、男の目撃はその前日のことだった。

   報道によると、事件が発覚したのは、この部屋に住んでいる渡辺さんの次女の元妻が28日、「母親と連絡が取れない」と別府署に相談したことからだった。署員が部屋を訪れると、渡辺さんが居間の壁に寄り掛かった状態で倒れていた。渡辺さんの体には毛布などが掛けられており、首には絞められた痕があった。

   その後の調べで、元夫の男が前日に合カギを使って部屋に無断で侵入していた疑いが強まり、県警が指名手配した。そして、30日になって、男が出身地の宇都宮市内の路上を歩いているところを警察官が見つけて逮捕した。県警では、男が渡辺さんの殺害についても何らかの事情を知っているとみて調べている。

   この事件では、元妻は、2年ほど前から男によるDV被害を受けていると大分県警に複数回も相談していた。

   県警も男をマークしており、15年1月にはDV防止法違反の疑い、4月には住居侵入と器物損壊の疑いで男を逮捕した。結果として、5月までの半年間で男を5回も逮捕している。

   元妻が6月に男と離婚した後も、男の接近行為は続いた。渡辺さんも、娘のことが心配になり、様子を見に度々部屋に来ていた。9月19日には、元妻の勤務先から「不審な男がいる」と県警に通報があり、県警が男に警告していた。

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