生まれた月で「なりやすい病気」がわかる 米大学調査

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   1月生まれは高血圧に、2月生まれは肺がんになりやすい――占いのように思われるが、こんな生まれた月と病気のリスクを科学的に立証した研究がある。米コロンビア大学医療センターの研究チームが、2015年6月、米医療情報学会の機関誌に発表した「誕生月が生涯の病気のリスクに影響を与える」と題する論文だ。

   1985年から2013年までの間に2つの医療施設で診療した約170万人の患者のデータを調べた。1688種類の病気と誕生月の相関関係を検証すると、55種類の病気に相関関係がみられた。主な発症リスクの高かった病気・症状と生まれた月を表にすると――。

1月 高血圧、心筋症
2月 肺がん、気管支がん
3月 前立腺がん、心房細動(不整脈)、冠状動脈硬化症
4月 狭心症、急性の心臓病(心臓発作)
5月 特になし(病気のリスクが最も低い)
6月 心筋梗塞前症候群
7月 特になし(病気のリスクが2番目に低い)
8月 結膜炎
9月 ぜんそく、中耳炎、おう吐、適応障害
10月 風邪、急性喉頭炎、近視、生理痛
11月 ADHD(注意欠陥多動性障害)、急性扁桃腺
12月 打ち身(アザが残りやすい)

   なぜ、誕生月と病気に関係があるのか。論文内容によると、「妊婦の健康状態は季節によって変わり、それに胎児も影響されるからだ」という。たとえば、ぜんそくのリスクが一番高いのは9月生まれだが、アレルギーの原因の1つであるダニの繁殖期と関わっているから。3~4月生まれに心臓系の病気が多いのは、日照時間が短い冬に母親のお腹にいたことで、太陽の光を浴びずにビタミンD不足になるからだという。この結果、あなたに思い当たるふしはあるだろうか。

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