笑うとシワが増えるってホント?

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   「キャハハハ」「オホホホ」――。盛り上がるマダムたちの女子会。「あんまり笑わせないで。シワが増えちゃう!」「あら、それってウソでしょ」「ホントよ。ほら、ここ、笑いジワ」「どっちでもいいわ。私たち、もう手遅れだから」「キャハハハ」......。

   「笑うとシワが増える」と信じる人がいるのは、日本だけではない。海外ではシワを恐れる女性が、驚きのチャレンジを続けた。

  • 笑わないとお肌ツルツルの人生に?(イラスト:サカタルージ)
    笑わないとお肌ツルツルの人生に?(イラスト:サカタルージ)
  • 笑わないとお肌ツルツルの人生に?(イラスト:サカタルージ)

「笑わない人生」の選択は正しかったのか

   2015年2月、顔にシワができることを恐れて40年間笑わなかった女性がネットを賑わせた。英ロンドンに住むテス・クリスチャンさん(当時50歳)。10歳の時から笑うのをやめ、自分の結婚式の時も、娘を出産した時もニコリともしなかった。「私は若いままでいたいの。ボトックス注射やどんな高価な美容クリームよりも、笑わないのが一番。おかげで1本のシワもないわ」と、硬い表情のまま語る彼女の顔は、確かに赤子のようにツルツルしている。

   彼女の「笑わない人生」の選択は正しかったのか。専門家のサイトを見ると、「最近は、よく笑う人の方がシワは出ないという研究が多く出ています」。そもそもシワは、皮膚の水分が減った結果と、老化して皮膚の中の弾性繊維が衰えて、伸びた皮膚を引っ張る力が弱くなったために出来る。つまり「水分」と「老化」が原因なので、笑おうが笑うまいが、いずれ誰でもシワが出来るのだ。

作り笑いでもお肌はキレイになる

   顔には約30種以上の表情筋があるが、普段使われるのはわずか3割。使われない表情筋は委縮し、周囲にあるリンパ液の流れが止まり、くすみやむくみを引き起こす。また、弾力が失われるので、重みを支えられず、たるみが生まれる。このたるみが固定化したのが、女性の大敵、「ほうれい線」なのだ。

   表情筋は何歳になっても鍛えることができる。表情筋を活性化させる一番の方法は、「大笑い」することだ。特に笑って口角を上げると、表情筋のツボを刺激するという。表情筋の上にあるリンパの流れが促されて新陳代謝が高まる。また、笑いはストレスの解消にもなる。ストレスがたまると、女性ホルモンの分泌が減り、お肌が荒れる。「作り笑いでもお肌はキレイになる」と言われるほど、笑いは美肌の味方なのだ。

   実は、クリスチャンさんは、笑わなかったことは確かだが、「(別の方法で)表情筋を鍛え上げていました」とメディアの取材に答えている。そこで、シワの新しい都市伝説はこうだ――。「笑う門に美顔来る」。

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