伊勢・女子高生殺害の謎と異様な交際関係 スーパームーンの夜に何があったのか?

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   三重県伊勢市で私立高校3年の波田泉有(みう)さん(18)が殺害された事件は、未だにその状況がナゾに包まれている。容疑者の同級生少年(18)は波田さんに「頼まれた」と供述しているというが、異様な交際関係も明らかになり、事件の全容解明はこれからだ。

   波田泉有さんの遺体が見つかった虎尾山は、2人にとって特別な場所だったらしい。

  • アニメを意識していた?
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現場は、ライトノベルゆかりの「恋愛の聖地」

   伊勢市出身の作家、橋本紡(つむぐ)さんのライトノベル「半分の月がのぼる空」の舞台として知られ、ファンらの間では、「恋愛の聖地」と呼ばれていた。ライトノベルは、アニメや映画などになり、アニメ好きだったという波田さんや少年もそのことをよく知っていたはずだからだ。

   報道によると、波田さんは、虎尾山の山頂で2015年9月28日夕、少年が自宅から持ってきたという包丁で心臓を一突きされ、失血死したとみられている。波田さんが登校後に帰宅しないことを心配した友人らが、同級生の少年に「どこにいるの?」とラインで尋ねたところ、少年は、虎尾山山頂にいることを伝えてきた。

   2人の母親や友人ら約10人が現場に向かったところ、波田さんが日露戦争の戦没者記念碑のそばに倒れているのを見つけた。波田さんと交際中だったという別の高校の男子生徒(18)が119番通報し、駆け付けた三重県警の警察官が同級生の少年を殺人の疑いで逮捕した。

   現場には、着衣の乱れなど争った形跡はなかった。少年は、容疑を認めているというが、犯行後も4時間ぐらい現場にいた理由はよく分からないままだ。

   波田さんは、それまでに度々、自殺願望を周囲に漏らしていた。

   14年には、逮捕された少年と川に飛び込もうとして止められたことがあるという。さらに、15年7月1日には、この少年と一緒に行方不明になり、4日後になって警察に保護された。このときは、波田さんの家族や友人がSNSを通じて情報提供を呼びかけている。

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