永遠の若大将こと加山雄三さん(78)が「YouTuber」になると宣言し動画をアップしたものの、再生数が全く伸びないため「切なすぎる」などと話題になっている。
YouTuberとはYouTubeに動画をアップし視聴者の再生数によって広告収入を得る人を指すが、芸能界の大御所の加山さんがやるようなことではなく、このままでは収入が得られず赤字だ、との声があがる中、「逆転の切り札を持っている」と指摘する人もいる。それがテレビゲーム「バイオハザード」の実況なのだという。
ドローンの操縦に悪戦苦闘でドローン壊れる
加山さんは2015年9月27日、
「加山雄三78歳。これからどんばってビデオをアップしていきます。 ユーチューブの前の皆さま、よろしくお願いします」
と宣言し、YouTubeに「どんばれ 加山雄Tuber」を開設した。自分は俳優、歌手、作曲家、造船技師など色んなことをやってきたが、新しい物が好きであり、分からないことがあるとどうしてもやりたくなる。それがYouTuberだと説明した。「どんぱれ」というのは頑張って行こうという意味で、頑張れよりも暖かい感じがある。この「どんぱれ」精神で色んなことにチャレンジしたい、とし、ドローンを使ってカップ麺「どん兵衛」の空撮にチャレンジした。しかしドローンの操縦に悪戦苦闘しドローンは壊れてしまい空撮はできず、
「悪い、すんません」
と頭を下げて最初のチャレンジ動画は終了した。再生数はと言うと15年9月30日14時頃までに挨拶の動画が約1100回、ドローンでのチャレンジ動画が約2000回だった。ネットでは再生数が少なすぎて切ないと騒ぎになった。というのも加山さんがYouTuberになると発表されたのは加山さんが出演する日清のカップ麺「どん兵衛」新CM発表会であり、新聞やテレビ、ネットなど多くのメディアで報じられていたにも関わらず、だからだ。世界で最も稼いでいるYouTuberの年収は7億円近いとされ、日本にも1億円プレイヤーが出ているという。その1億円プレイヤーの総登録者数は約610万人、動画再生回数の合計が25億500万回以上。契約者によって再生1回あたりに手にする額は違うようだが、だいたい動画再生回数に0.1円を掛けたものが報酬金額と言われている。このままでは加山さんはYouTuberとして大赤字になるのではないか、
「誰か加山雄三のYouTube見てやれよ」
と心配されている。
「加山雄三のバイオハザード配信見てみたい」
そうした中で一発逆転が見込めるのではないか、と囁かれているのがカプコンのサバイバルホラーゲーム「バイオハザード」の実況だ。ゲームの実況を生業にしているYouTuberは多い。この「バイオハザード」は全世界で99作品6500万本を出荷している大ヒットシリーズ。加山さんがこのゲームの達人だということを知っている人が多く、プレイしている姿が見たいという要望が10年以上前からあり、日本武道館でも客が埋まるとし、
「若大将のゲームプレイin日本武道館とかやれよ」
などという声が出ていた。
再生数が伸びないことに対し、ネットでは、
「加山雄三はゲーム『バイオハザード』の達人」
「加山雄三のバイオハザード配信見てみたい」
「バイオ実況すれば再生数とか軽いんじゃないか。ナイフクリアとか」
などといった声がネット上に出ている。加山さんがどれだけ「バイオハザード」をやっているかというと、15年9月29日放送の日本テレビ系情報番組「スッキリ!!」で「どん兵衛」新CM発表会の様子が放送され、加山さんが質問に対し、
「信じられないかもしれないけれど、19時間ぶっ続けでゲーム(バイオハザード)をやったことがあるんですよ。もう家族から見放されました。バカじゃないの、と」
などと語っていた。
実は、加山さんのYouTuberは「どん兵衛」新CMの延長線上で行われている。そのためどうしても「どん兵衛」を前に出す構成になる。「バイオハザード」の実況は難しいのだろうか。日清食品広報に話を聞いてみると、「どんぱれ」という肩の力を抜いて挑戦する言葉を重視した展開が最大の目的であり、
「『どん兵衛』を絡めることができれば色んなことが可能になります。今後の加山さんのチャレンジにご期待ください」
ということだった。