日歯連前会長ら3人逮捕 政治資金規正法違反で

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)を巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は2015年9月30日、法定の上限を超えた迂回寄付をし、政治資金収支報告書に虚偽記入したとして、日歯連前会長の高木幹正容疑者(70)ら3人を同法違反(虚偽記入など)容疑で逮捕した。

   他に逮捕されたのは、日歯連前副理事長で当時の会計責任者だった村田憙信容疑者(70)と、日歯連元会長の堤直文容疑者(73)。

   迂回寄付が疑われているのは自民党の石井みどり参院議員を支援する「石井みどり中央後援会」と、民主党の西村正美参院議員を支援する「西村まさみ中央後援会」の間の資金移動だ。

   複数報道によると、日歯連は2013年1月、西村後援会に5000万円を寄付。この後援会は同日中、石井後援会に同額を寄付した。日歯連は3月にも石井後援会に4500万円を寄付しており、計9500万円が石井後援会に寄付されたこととなった。

   両後援会はいずれも高木容疑者が代表を務めていた。政治資金規正法では政治団体間の寄付を年間5000円に制限しており、特捜部は直接の寄付を避けるための「迂回寄付」とみて、4月以降、関係先を家宅捜査していた。高木、村田両容疑者はこれらの資金移動について、政治資金収支報告書に虚偽の記載をした疑いが持たれている。

   また、堤、村田両容疑者は2010年、西村後援会に5000万円を寄付したのに「民主党参議院比例区第80総支部」を経由したように見せかけた虚偽内容を提出した疑いが持たれている。

姉妹サイト