「秋の味覚」サンマの生食にご用心 激痛もたらす寄生虫「アニサキス」

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   サンマやサバは、秋の味覚の代表格。しかし刺身で食べたり、十分に加熱しなかったりした場合は、寄生虫による食中毒に気をつけねばならない。

   厚生労働省はウェブサイトで、サンマやサバ、イカといった魚介類の内臓に寄生する「アニサキス」に注意するよう呼びかけている。70度以上で加熱したり、マイナス20度以下で24時間以上冷凍すれば死滅するが、こうした対応が不十分だったり、目視による除去が不徹底だったりすると口に入れてしまう恐れがある。症状の多くは「胃アニサキス症」と呼ばれるもので、2~8時間後に激しい腹痛を感じ、おう吐を伴う。消費者は、新鮮な魚を購入し、内臓を生で食べないことが予防法だ。

   アニサキスによる食中毒は、例年9、10月が最も多い。直近の統計となる2013年の年間患者数のデータでは、9月が16人、10月が19人に達している。そのほかの月が9人以下であることと比べると、この2か月間に集中しているのが分かる。

   2015年9月8日、千葉県柏市保健所は、市内のスーパーでサンマの刺身を購入した男性が、アニサキスによる食中毒となったと発表。11日には埼玉県坂戸市保健所が、同じように購入したサンマの刺身を食べた女性がアニサキスによる食中毒を起こしたとして、販売業者の魚介類販売部門に対して1日間の営業停止処分とした。

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