年齢や喫煙の有無など生活習慣に応じて10年以内の胃がんの発症率を予測する計算モデルを国立がん研究センターが開発、2015年9月2日に発表した。
全国6地域の40~69歳の男女1万9000人を16年間にわたって追跡調査。性別や年齢、胃がんの家族歴、ピロリ菌や慢性胃炎の有無、喫煙や塩分の高い食事など生活習慣の危険因子を分析、発症する割合との関連を調べた。その結果を簡易スコアの表にして、ウェブサイト上で紹介している。
これを見ると、発症率がいちばん高いのは、慢性胃炎を患っているうえ、(1)喫煙(2)親か兄弟姉妹に胃がん患者がいる(3)塩分の高い食生活、の3つの危険因子をすべて持つ70歳の男性で、10年以内に発症する確率は約15%。いちばん低いのは、ピロリ菌や慢性胃炎がなく、3つの危険因子をまったく持たない40歳女性で0・03%だ。あなたも試してみては。