「媚薬のようにウズく」は誤解、性に興味のない人にも効かない
男性用バイアグラが必要に応じて飲むのに比べ、フリバンセリンは毎日飲む。どういう人に効果があるのか。当初は、飲めば媚薬のように体がウズき出す薬と誤解されて、女性団体の間から「デートレイプに悪用される」という声もあった。製薬会社のファーマシューティカルズ社は「フリバンセリンは遅効性で、眠気を感じることはあっても、正体を失うようなことはない」と説明する。また、米の専門医はこう説明している。
「媚薬ではありません。不感症やセックスレス、性欲低下がうつなどのメンタルな面の不調からきている人に有効なのです。セックスをしたいのに、その気になれない人が対象で、もともと性に無関心な人が飲んでも効果はありません。また、普通に性欲がある女性が飲んでも変わりはありません」。
では、どういう人が飲むといいのか。女性はホルモンの関係で閉経前に性欲が減退する。これまでセックスを謳歌してきた熟年カップルが、女性の加齢とともに楽しめなくなったケースなどに有効だという。