紅茶に歯周病と口臭を防ぐ効果

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   従来、緑茶に歯周病と口臭を予防する効果があることは知られていたが、紅茶にも同じ効果があることがわかった。2015年8月31日、キリンの「飲料技術研究所」が、紅茶に含まれるポリフェノールが、歯周病菌の生育や口臭成分の濃度を抑える働きがあることを実証したと発表した。

   通常飲む紅茶の濃度の10分の1に薄めた培地に歯周病菌を6日間培養し、菌の濃度の変化を調べると、緑茶の培地で培養したケースと同じ程度に歯周病菌の増殖が抑えられた。歯周病菌は、歯茎を溶かすタンパク質分解酵素を作り出して歯をグラグラにしてしまうが、歯周病菌液に100分の1の濃度に薄めた紅茶を加えると、分解酵素の活動が8割も阻害された。ちなみに緑茶は6割というから、紅茶の方がパワーは少し上まわる。

   また、食事後に食べかすが口の中にある状態を再現、お湯を飲ませた場合と紅茶を飲ませた場合を比較すると、紅茶を飲んだ人は口臭成分が6分の1に減ったという。緑茶の渋み成分であるカテキンに抗菌作用があり、緑茶を飲んだり、うがいをしたりする習慣がある人は歯周病になりづらいといわれる。一方、紅茶には甘みがある。これからは紅茶でうがいをすることもアリだ。

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