オシャレ紳士は帽子でキメる~♪ 妻に誘われて帽子売り場の前に立った時、ふと野球少年だった昔、友だちがぼやいた恐怖の一言が頭をよぎった。「おい、帽子をかぶるとハゲるんだってよ。俺たち、大人になったらツルッパゲになるのかな~」。
さみしくなってきた頭をなでながら心配になる。これ以上、薄くなりたくない! 帽子はやめたほうがいいのだろうか。
ホントでもあり、ウソでもある......って、そんな~
専門家のサイトを見ると、「紫外線は頭皮に悪いから、帽子をかぶらないと抜け毛が進行する」から「かぶりすぎると蒸れて雑菌が繁殖して害を与える」まで賛否両論だ。かぶってもOK派が多いが、「かぶってもかぶらなくても、ハゲは遺伝性要因が強いから同じ」という身もふたもない答えも。
良心的で丁寧と思われる回答は次のようなものだ。
「これはホントでもあり、ウソでもある」
なんじゃい、それ!? かいつまんで説明するとこうだ。
まず、「ホント」の理由――。帽子をかぶると汗の発散を悪くして頭皮が蒸れた状態になる。すると、皮脂が毛穴から分泌されて細菌が大量に繁殖し、ニキビや炎症、かゆみの原因になり、頭皮を痛める。
また、帽子のサイズが合わず、頭が締めつけられた状態になると、血行が悪くなり毛根を痛めてしまう。
頭皮に一番悪い紫外線を遮断してくれる
一方、「ウソ」の理由――。「一日中、帽子やヘルメットをかぶっている職業の人を見てください。みんなハゲていますか?」。う~む、説得力がある。
帽子は太陽熱から頭の温度が上昇するのを防ぐとともに、頭皮に一番悪い紫外線を遮断してくれる。紫外線は頭皮をただれさせて炎症を引き起こすのだ。夏の炎天下で帽子をかぶる人とかぶらない人のデータでは、頭の温度に10度以上差が出た。むしろ帽子は異常な発汗を防いでくれるのだ。
結局、どうしたらいいのか。帽子のかぶり方を工夫すればいいようだ。通気性がよく、頭に合ったサイズの帽子を選ぶこと。そして、かぶりっぱなしはやめて、適度に脱いで汗を発散させる。また、汗をかいたら洗髪をして頭を清潔に保つ。もちろん、帽子を何日も洗わずに汗臭くしておくなど、NGだ。