「名代 富士そば」も「ちょい呑み」参戦 回転率は後回しでお客を取り込む

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競争激化で、ついに「ファミ飲み」も登場

   「立ち食いそば」というと、手間をかけない茹で麺などを使うイメージがあるかもしれないが、富士そばでは一般の蕎麦店と同じように、茹でたあとに水で洗って「そばをしめる」という手間をかけることで、おいしい生そばを提供。また、2014年からは特製のフライヤーを導入(一部の店舗を除く)して天ぷらを店内で揚げるように変えたことで、油を軽減したヘルシーな天ぷらを提供している。

   最近は、椅子席を設け、女性にも入りやすく、ゆっくり食べられるようにしている。サラリーマンが多く利用する「立ち食いそば」業界も、売り上げを伸ばすには新しいお客を取り込んでいく必要があるわけだ。

   とはいえ、「立ち食いそば」はお客の回転率のよさが生命線ともいえる。「ちょい呑み」は一人あたりの単価はアップするだろうが、その回転率が落ちる可能性がある。

   ダイタンフーズは、「『ちょい呑み』が人気になれば、おのずと回転率が落ちてくると考えています。ただ、客数も増えていますし、多くのお客様に利用していただくことで売り上げを伸ばしていきたいと考えています」と説明。一方で、「利益率を上げていくのが課題です」ともいう。

   「ちょい呑み」は、牛丼チェーンの吉野家が「吉呑み」をはじめたのをきっかけに、他の牛丼チェーンや天丼チェーン、中華料理チェーンが追随。最近はファミリーレストランで酒を飲む「ファミ呑み」まで登場して、ますます、競争が激しくなっている。

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