大御所司会者、みのもんたさん(71)が久々に「ズバッ!」とニュースに切り込んだ。
唯一のレギュラー番組である「秘密のケンミンSHOW」(読売テレビ)以外では、ほとんどテレビで見かけなくなってしまったみのさんだが、2015年9月25日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)にコメンテーターとして生出演すると、安全保障関連法案を可決させた安倍晋三首相について持論を披露した。
「だって、日本は多数決ですからね」
みのさんが同番組に出演するのは、約半年ぶり。出演者陣に拍手で迎えられると「よろしくー!」と笑顔で挨拶した。
番組後半では、みのさんが長年司会を務めていたTBS系情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」になぞらえたコーナー「みのもんたの5時ズバッ!」が用意された。番組が選んだここ半年の重大ニュースを、かつてのようにズバズバと「斬って」いくという企画だ。
安保関連法案の可決についてコメントを求められると、みのさんは開口一番に「安倍さん立派だよ、あそこまで押し通して」と述べ、
「だって、日本は多数決ですからね。その多数決を利用して、きちんと正々堂々とやったでしょ」「日本はこれからどうやって世界の中で生きていくかっていう一番大事なところを安倍さんは押し切ったわけだから」
と安保法案の重要性に触れつつ、安倍首相を評価した。
「可決後、デモぱったり」に疑問
法案を巡り、国会前では連日のようにデモが行われていた。賛成派のデモもあったが、インターネット上などでとりわけ注目を集めたのは学生団体SEALDsなどが実行した反対デモだった。そうした「国会の外の国民の声」について聞かれると、
「(法案可決後)パタッとデモもなくなりました。新聞の見出しにも、もう『集団的自衛権』って言葉すら出てこなくなっちゃったでしょ。なんでかなって思って。だったらもっとみんな考え直してもいいじゃないかと思うぐらい、ピタッと」
と、デモ活動やマスコミの変化に疑問を呈した。
同コーナーでは、川内原発1号機の再稼働や、新国立競技場の建設計画白紙問題、大阪都構想の住民投票などにも触れたが、時にジョークで交わすなど、かつてのみのさん節がいまいち炸裂しきらないままタイムアップとなった。