地元企業の富士重工業はイメージ悪化を心配
太田市はスバル車の贈呈対象者として、年収1億円超の人を想定していたとされ、高額納税者の優遇とも受け取られかねない。また、寄付を集めようと全国で返礼合戦となっており、総務省は4月に各自治体に「高額または寄付額に対し返礼割合の高い返礼品」「換金性の高いプリペイドカード等」を贈らないよう要請したところだった。スバル車提供となれば、総務省の要請を無視したことにもなりかねず、富士重工業としてはスバル車のブランドイメージの毀損にもつながると判断したとみられる。
他の自治体が豪華な特産品を返礼品として並べて寄付集めに邁進するなか、太田市としては最大の「特産品」であるスバル車をアピールする絶好の機会でもあっただけに「断念するしかないが、本当に残念」(関係筋)と無念さをにじませている。この間、ネットなどで話題になった分のPR効果はあったかもしれないが。