菅官房長官「相容れない内容を含むもので、きわめて残念」
対する日本側は防戦を強いられている。菅義偉官房長官は9月24日の会見で、
「日本政府の考え方や、これまでの取り組みと相容れない内容を含むもので、きわめて残念なことと受け止めている」
と不快感を示し、ロビー活動が「不発」に終わったことを明かした。
「政府としては、今回の問題があってから市議会や関係者の方、様々な方に意見交換を行ってきた。そして、その機会に対して、我が国の基本的な考え方、これまでの取り組みを適切に説明して(意見交換を)行ってきた。そういう中で、今回、我が国としては相容れない内容を含むものが建てられるということは残念な思い」
菅氏は、ロビー活動が難しい背景として韓国系住民の選挙への影響力の強さを挙げる一方で、「関係者の理解を得て動きが収まるという例」もあったと話す。ただ、会見では具体例の言及はなかった。
「米国において地方自治体の状況は様々で、中には韓国系住民が多い地域、選挙の事情...、そういう中で難しい状況も存在するが、これまでの我が国の働きかけ方、これは実際に関係者の理解を得て動きが収まるという例も過去に複数ある。これからも粘り強く、関係者の方に実態というものを理解していただくように務めたい」