ツイッターには「逆向きに盛りつけられた焼き魚の写真」がたくさん
どうやら、焼き魚の盛り付け方にはマナーがあるらしい。ある和食料理人のブログによると、1匹丸ごとの場合は頭を左に、切り身の場合は背側を左、腹側を右に盛り付ける(編注:高さのある方が左)のが一般的だそうだ。諸説あるが、「左上位」「左優位」といった日本文化の基礎をなす考え方や食べやすさの面から定着したとみられる。
蓮舫議員が投稿した焼きサンマの写真には「魚のプロ」も首をひねる。東京・築地にある魚河岸「鈴与」の三代目、生田與克(よしかつ)さんは15年9月24日、ツイッターで
「焼き魚は頭を左にしてお皿に置くものです。確かにどう食べようと勝手ですし食べてしまえば同じですが、お立場として人前に写真を出すなら、それくらいの気遣いは必要だと思います」
とした。
ただ、そうしたマナーはあまり知られていないようだ。各種Q&Aサイトには焼き魚の盛り付け方に関する質問が繰り返し寄せられ、ツイッターにも逆向きに盛りつけられた焼き魚の写真が数多く投稿されているのが現状だ。
そして、ブログやSNSに投稿した料理写真に「マナー違反」が指摘されたのは、何も蓮舫議員や杉浦さんだけに限らない。最近ではタレントの木下優樹菜さんが15年8月、ご飯を右、味噌汁を左に配膳した写真をインスタグラムに投稿し、物議を醸した。「(自分は)左派」とのことわり書きを添えていたが、これをきっかけに「左右」の議論が起こった。普通とは「逆」に置く人が少なくないからだろう。