毎年検診受けても乳がん発見できず 「異常に進行早かった」北斗晶の無念

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しこり1cmになるまで一般的には「7~8年以上」

   厚生労働省(がん検診に関する検討会)の指針では40歳以上の女性に、2年に1度の乳がん健診の受診を推奨している。

   日本乳癌学会サイト等によれば、乳房にがん細胞が生じてから1cmのしこりになるまでには一般的に7~8年以上を要するとされているが、1cmのがんが2cmになるのには1年半ほどと言われている。1cm以下のがんは診断が難しく、「早期の乳がん」は2cm以下のものを指すことから、2年に1度が検診の目安となっているようだ。ただ、可能であれば毎年受診することが理想だろう。

   がんの進行には当然、個人差がある。そのため厚労省等では月1回の自己検診も合わせて推奨し、異変を感じたらすぐに医者に相談するよう呼びかけている。なお、しこりは1cmくらいの大きさになると自己検診で分かると言われている。

   その上で、北斗さんの告白は「自己検診、定期検診をしていれば絶対に安心」ではないことを今一度考えさせるものだ。

   たとえ毎年検診を受けていたとしても、しこりが分かりにくい場所にあったり、進行が早かったりするケースがある。さらにその結果、乳房全摘出を余儀なくされることも。

   「乳癌の恐さや乳頭の真裏近くに出来た癌は自分では確認しにくい事、どんな症状で異変に気がついたのか」を大勢に知ってもらうため、あえて乳がんを公表したという北斗さん。日本で一生のうちに乳がんを患う女性は12人に1人(国立がん研究センターがん対策情報センター2010年データ)、そして乳がんのため亡くなる人は年間1万人以上にのぼっており、決して他人事ではない。

   北斗さんはブログの最後で「これだけは言わせてください」として、

「女性の皆さん、若かろうが年を取っていようが乳癌検診に行ってください!乳癌の専門医にしか分からない自分では直視出来ない、触っても分からない乳癌の位置もある事を、このブログを読んでくださった皆さんにも知ってもらいたいです。毎年検査していても1年で進行の早い癌だと乳房を全摘出しなければならないほど大きくなってしまう癌もあるんだという事を知って下さい」

と呼びかけ、身体の小さな異変を見逃さないよう女性たちに強く訴えた。

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