アイドルや女性芸能人の風貌に対する「劣化」という表現が、ネットでは一種の流行語になっている。アラサーやアラフォーの女優に対してだけではなく、20代のアイドルまで「劣化」呼ばわりされることさえもめずらしくない。
こうした風潮に対し、爆笑問題の田中裕二さんは「あれ嫌い!劣化という言葉はクソきらい!」と怒りをぶちまけた。
佐々木希や新垣結衣さえも「劣化」?
田中さんが怒りをあらわにしたのは、2015年9月23日放送のラジオ番組「JUNK 爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)でのことだ。
太田光さんが「最近、『劣化』って言うでしょ?」と話を振ったところ、「あれ嫌い!ホントにクソ」と激高。さらに
「アイドルとか女優さんに使われるじゃないですか。どんだけ人を傷つけているか、自覚して使え」
「機械とか家、壁とかに使え!人間の顔が劣化したというのは全然分かってない!」
と一気にまくし立てた。
これほどの嫌悪感を示した理由は分からないが、ネットで芸能人に対し、「劣化」という言葉が使われることはめずらしくない。
アラサーやアラフォーを迎えた女優や女性タレントへ、「老けた」という意味でしばしば使われる。確かに10、20代の時と比べると、シワが目立っている場合もない訳ではないが、「劣化」というのはあんまりだ。
ネット検索すると、新垣結衣さん(27)や佐々木希さん(27)ら20代の人気女優さえも「劣化」呼ばわりされることもあるようだ。顔がむくんでいるように見えたり、いつもより化粧が濃かったりするだけで、「劣化」の大合唱が起きている。
GACKT反論「歳を取ること=劣化じゃない」
すっかりネットの流行語になってしまった「劣化」に対し、芸能人からは反論が上がっている。
ミュージシャンのGACKTさん(42)は9月13日のブログで、
「もう42歳になったろ?『いつまで写真に耐えられるのかなぁ・・・』何て思うことたまにある」
「そりゃ、歳は取ってるわけだから、昔に比べりゃシワだって増えたさ」
と認める。その一方で、
「自分たち自身の顔のことは置いといて、よく他人のことをそこまでボロカスに言えるよな・・・って思うことだって多い」
と反論。さらに、
「でもな。歳を取ること=劣化じゃない」
ときっぱりと否定した。「経験を積み重ねた年数と実績を歳というナンバーに置き換えるならボクは誰にも負けやしない。同じ数字を持ってるヤツにも負ける気がしない」と経験にもとづく自信を語った。
女性ミュージシャンの川本真琴さん(41)も8月11日のツイッターで、
「別に疲れてる顔でもいいや。劣化とかパニックうんぬんうれしそうに書かれても、、きっとそういうこと書く人が劣化してるしパニクってるやろ」
と皮肉交じりに反論している。