組体操「ピラミッド」や「タワー」は危険! 子どもも先生もケガで自治体ようやく規制に動く

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滋賀・彦根市は、組体操「ガイドライン」を定める

   そんなことから、安全性を重視して、組体操に「高さ制限」などの規制を設ける自治体が増えてきた。

   愛知県の長久手市教育委員会は2015年3月、「人間ピラミッドの高層化は行わず、4段までにする」と上限を設けた。また、大阪市教育委員会も「ピラミッドは高さ5段まで、タワーは3段まで」と上限を定めた。

   組体操の規制について、橋下徹大阪市長は9月3日の定例会見で、「これまで先生たちが一生懸命努力してきたことは全部否定はしないけれども、実際に事故が多い、多発しているということがあるので、どこかで制限かけなきゃいけない。ああいうかたちで(高さに)制限をかけるといのは賛成です」と評価した。

   さらに、滋賀県の彦根市教育委員会は、安全に組体操を指導するためのガイドラインを定めた。ガイドラインは小・中学校向けで、3段以上の「ピラミッド」や「タワー」に挑戦する際には前後に2人以上の教師を配置することや、組体操が成功するまでマットで練習すること、運動会の2日前までに成功しない場合には難易度を下げることなどを明記。そのうえで、3段以上の難易度が高い技については、具体的な安全対策を計画書で示すよう求めた。

   自主的に規制を設けた学校もある。京都府の京田辺市立三山木小学校は、「安全を最優先し、児童の実態に応じて技を工夫したり、高さ制限(児童2人分程の高さまで)を行ったりしたうえで、組体操を実施することといたしました」と、9月1日付のブログで報告している。

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