山本太郎、「喪服」姿に数珠を手に焼香のマネ これは「幼稚なパフォーマンス」なのか

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   生活の党と山本太郎となかまたちの山本太郎参院議員が参院本会議に「喪服姿」で出席し、波紋を広げている。

   安全保障関連法案の強行採決という「憲法破壊」によって「自民党が死んだ」。そういう思いから喪服を着て本会議に出席したようだが、ネットユーザーの反応は「素晴らしい」「幼稚なパフォーマンス」と賛否が分かれている。

  • 山本太郎、またも騒ぎ起こす(画像は2015年9月17日の参院平和安全法制特別委員会より)
    山本太郎、またも騒ぎ起こす(画像は2015年9月17日の参院平和安全法制特別委員会より)
  • 山本太郎、またも騒ぎ起こす(画像は2015年9月17日の参院平和安全法制特別委員会より)

議員をやめるべきだ、といった厳しい意見も

   山本議員は、参院特別委員会で安保法案が強行採決された2015年9月17日の段階からすでに喪服を用意していたらしい。

   委員会後、山本議員は控室でスーツから喪服に着替えてマスコミ取材に応じ、18日の参院本会議に喪服を着て臨む意向を明らかにした。そして18日の参院本会議は宣言通り、真っ黒なスーツに黒ネクタイという喪服姿で出席。安倍晋三首相に対する問責決議案の記名投票をする際には、数珠を手に焼香のしぐさまで見せる徹底ぶりだった。

   こうした山本議員の行為はネットで議論を呼んだ。ツイッターでは

「幼稚なパフォーマンス」
「議場外でやれ」

といった批判と

「インパクト強い。おもしろい」
「素晴らしいとしか言いようがない!」

などの好意的な意見に分かれた。ただ、どちらかと言えば否定的なコメントの方が多く、議員をやめるべきだ、といった厳しいものも散見される。

   一体、喪服を着た理由とは何なのか。真意を聞くべく山本議員の事務所に問い合わせたが、何度かけてもつながらなかった。

喪服は「故人を偲ぶためのもの」

   17日付け日刊スポーツ電子版によると、山本議員は同日開かれた委員会後、「『自民党が死んだ日』ということで、喪服を、と思った。数々の公約違反でもともと、死んでいるとは思っていたが、今回は決定的に、憲法破壊ということをしたからだ」と取材陣に喪服着用の理由を説明したという。また、18日付け産経新聞電子版には参院本会議後、記者団の取材に「本日は告別式の流れになる」などと語った様子が伝えられている。

   山本議員は「自民党が死んだ日」という台詞を持ち出して、何かを訴えたかったようだ。安保法案の強行採決に抗議する野党議員と委員長を守ろうとする与党議員が壇上でもみ合い、怒号と絶叫が響き渡った17日の参院委員会室。山本議員は壇上から距離を置いて立ち、「自民党が死んだ日」と書かれた紙を掲げていた。喪服着用もこれと同じく、テレビカメラの向こうにいる国民に「自民党の死」をイメージさせるため、独自に編み出したアピール手法なのかもしれない。

   ただ、葬祭儀礼の観点からすると、山本議員の喪服着用は「TPOに配慮していない」と言われかねないものだった。東京や大阪、名古屋などに葬儀会館を運営するティア(名古屋市)の公式サイトによると、喪服とは故人を偲ぶための正装を言う。こうした事実を前提に、ツイッターで「喪服は人の死を悼む時に着用するものですよ」と指摘するユーザーもいた。

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