人気アイドルグループ「嵐」が宮城県利府町の「ひとめぼれスタジアム宮城」(宮城スタジアム)で開催する野外コンサートの影響が、隣県にまで及んでいる。
福島県内や山形県内の宿泊施設が軒並み満室となっているほか、仙台市と山形市、福島市などを結ぶ高速バスも運行会社が「大変な混雑が予想される」と警戒している。
山形の目玉イベント「芋煮会」とも重なる
2015年9月19日~23日のシルバーウイーク期間中に開かれるコンサートには、日本全国から大勢の参加者が東北へ集まる。
宮城県内では、会場に比較的近い仙台市のみならず数十キロ離れた地域にも参加者が押し寄せ、多くの宿泊施設が満室となっている。
こうした状況は何も宮城県内だけに留まらない。15年9月18日付け山形新聞電子版によると、山形県の山形市や天童市、東根市の宿泊施設にも予約が殺到。コンサートチケットの取り扱いが始まった5月の段階で、すでに満室となっていたという。同紙は「ものすごい勢いで予約が来てシステムの不具合かと思った」という地元ホテルの感想を伝えている。また9月20日には、県の目玉イベント「日本一の芋煮会」が山形市で開かれるなどコンサート以外のイベントも重なったため、通常の観光客が宿泊施設を利用できない弊害も起こっているようだ。
コンサート会場から100キロ近く離れた福島県福島市にも、少なからずコンサートの影響が出ているようだ。J-CASTニュースが同市の観光コンベンション協会に取材すると、担当者は「すべてコンサートの影響かどうかは分かりませんが」と断りつつ、福島市内の宿泊施設が期間中ほぼ満室となっていると明かした。