放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は2015年9月16日、バラエティー番組「カスペ!『あなたの知るかもしれない世界6』」(フジテレビ系)の審理入りを発表した。
番組は2月17日に放送。わざと自転車にぶつかり賠償金を請求する「当たり屋」の実態を紹介した。自転車事故で母親を亡くした男性のインタビュー映像を見せた後、14歳の息子が自転車事故で小学生にケガをさせた体験を描く再現ドラマを「事実のみ集めたリアルストーリー」という名目で放送した。
しかし、後日この男性が「交通犯罪の被害者が非常識な賠償金を請求しているような印象を視聴者に与えかねず、名誉や信用、犯罪被害者としての尊厳が害された」と同委員会に申し立てを行っていた。