「触るな!セクハラだ!」――野党女性議員らの絶叫が夜の国会に響いた。参院平和安全法制特別委員会で予定されていた安全保障関連法案の締めくくり統括質疑が、野党の女性議員らで組織する「女の壁」に遮られ、一時開けない状況となった。
こうした妨害行為に、ネットでは「また野党の支持率落ちる」「胸糞悪い」「女を利用してるんはどっちや」と批判が相次いでいる。
「怒れる女性議員の会」と書かれたピンクのはちまき
統括質疑は、2015年9月16日夜に予定されていた。しかし、民主党をはじめ野党が「人間バリケード」と称し、理事会室の前に議員を配置。「散会だ!」「違憲法案だ!」などと叫びながら、鴻池祥肇委員長を委員会室に入室させないよう、通路を封鎖した。結局、開始予定時間の午後6時になっても委員会は開かれず、そのまま日付をまたいだ。
「人間バリケード」の中でとりわけ目立ったのは、野党の女性議員だ。社民党の福島瑞穂前党首や民主党の小宮山泰子衆院議員、辻元清美衆院議員らが「怒れる女性議員の会」と書かれたピンクのはちまきを頭に締め、近寄ろうとした自民党の男性議員に「触るな!セクハラだ!」と叫んだ。
状況を打開するため山崎正昭参院議長は女性の衛視を出動させたものの、小宮山議員は「女を利用するな!女をこうやって使うんだな、今の政権は!」と叫び、なおも激しく抵抗した。
石井浩郎参院議員事務所は「あんなの冤罪ですよ」
こうした様子が報じられると、ネットでは、
「また野党の支持率落ちるで」
「胸糞悪いなこいつら」
「女を利用してるんはどっちや」
と批判が続出した。
騒ぎの中、元近鉄の石井浩郎参院議員が、野党の男性議員に「自民党の石井浩郎参院議員がセクハラしました」などと大声で指摘され、激高するシーンもあったという。
果たして石井議員は「セクハラ」をしたのか。石井議員の事務所に取材したところ、担当者は、
「どさくさに紛れてそんなことするわけないじゃないですか。あんなの冤罪ですよ。女性を盾にする卑劣な行為だ」
と声を荒げて答えた。
また、野党女性議員らに「監禁」された鴻池委員長の事務所にも問い合わせたが、「(電話機の)電源が入っていないか、電波の届かない場所にある」という自動音声が流れるだけだった。