スキルが低いのは、パソコン使わないから・・・
では、日本の若者のパソコンスキルは、国際的にみてどれ程の水準にあるのか――。舞田敏彦氏が経済協力開発機構(OECD)の国際的な学習到達度調査「PISA2012」をもとに検証したところ、15歳の生徒のうち、表計算ソフトでグラフをつくれる人、パワーポイントなどでプレゼン資料をつくれる人の割合を他国と比べると、日本はそれぞれ3割程度で最低レベルだった。舞田氏は「欧州諸国は、『自宅にパソコンがあり、自分もそれを使う』割合が高い。この2つのスキルは、パソコンに触れる頻度との相関性が高い」とみている。
基本的なスキルが身に着いていない若者は少なくないようで、日本の若者のパソコンスキルが低いのは「パソコンを使う必要に迫られていないから」と指摘する。
メールのやり取りや情報の授受などは、いまやスマホで十分だが、情報を整理し、加工して発信するとなるとそうはいかない。さらに仕事で使うようになれば、パソコンを使いこなすスキルはおのずと必要になってくる。パソコンを使えて損することはないはず。
とはいえ、インターネットでは、
「パソコン不要の時代になってきたので仕方ない」
「たしかに、スマホで完結してるもんな」
「パソコン持ってるが、ネットとゲームしかやらんのでwww」
「そら、ググってコピペするだけやからな。いらんやろ」
「まあ表計算やプレゼン作成が使えないのはそんなに問題じゃないと思うけど。あらゆる知能労働でパソコンが必須になっているのにパソコンの所有率が低く、結果的にそれらに対する意欲が低いってほうがヤバイんじゃね」
「そんなの社会に出てからでも充分間に合うよ」
と、どちらかといえば気楽な声が少なくないようだ。