謝罪文のページ下部に著書「反省しない。」の広告
ただ、「女郎屋の息子」発言については、増田社長自身が14年に刊行された著書「知的資本論」(CCCメディアハウス)で、祖父は芸者置屋を営んでいた、と明かしており、樋渡氏の発言はこれを踏まえていた可能性もある。
一方、これらの発言を転載したまとめサイトには、「人を馬鹿にした発言」「すごく品がない」と多くの批判が寄せられた。
樋渡氏の「爆弾発言」が炸裂した講演とは一体どのようなものだったのか。J-CASTニュースが取材した参加者の1人は「いつになく酷く、『(樋渡氏による)罵倒』が頻発しました」と感想を語り、「発達性障害」「SPの指三本」「女郎屋の息子」といった前述の発言を「会場もドン引きする発言でした」と明かした。
とりわけ「発達性障害」発言については根拠が十分に示されていなかったようで、「突然出てきて非常に違和感を覚えました」と話す。その参加者によると、講演はテレビ番組の映像などを流しながら取り上げた施策や登場人物に批評を加えるスタイル中心だったという。
こうした批判を受けたのか樋渡氏も15年9月15日、自身が代表を務める企業、樋渡社中(武雄市)の公式サイトに、
「先日の講演。サービス精神が過ぎて、事実では無いことを言い過ぎて、深く反省しています」
という謝罪文を発表した。
ただ、どの部分が事実でないのか示していない点や、「サービス精神が過ぎて」という表現、ページ下部に樋渡氏の著書「反省しない。」(中経出版)を宣伝する広告が表示されていた点について「不誠実さが漂う」とまたも批判が相次いでいる。