秋葉原から羽田に「船便」お目見え 85年前の万世橋「船着き場」活用

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   東京都心と羽田空港が初めて船の定期便で結ばれることになり、2015年9月15日、報道陣向けの試乗会が行われた。出発地は、秋葉原に近い万世橋の「船着き場」だ。ここから乗客を乗せた船が出るのは珍しく、多くの人の注目を集めていた。

   便は2020年の東京五輪・パラリンピックを前に、船による輸送手段を活用し、地域活性化につなげようと企画された。当面はガイド付きの観光船として運航し、将来的には実用的な移動手段としての整備も目指す。

  • 船は秋葉原を通る多くの人から注目を集めた
    船は秋葉原を通る多くの人から注目を集めた
  • 万世橋の船着き場は1930年の建設時に整備された
    万世橋の船着き場は1930年の建設時に整備された
  • 船は秋葉原の町並みを背に神田川を下った。橋の上には新幹線が見える
    船は秋葉原の町並みを背に神田川を下った。橋の上には新幹線が見える
  • 隅田川からはスカイツリーも見える
    隅田川からはスカイツリーも見える
  • 船は神田川→隅田川→レインボーブリッジ→京浜運河の順に進む
    船は神田川→隅田川→レインボーブリッジ→京浜運河の順に進む
  • 船は秋葉原を通る多くの人から注目を集めた
  • 万世橋の船着き場は1930年の建設時に整備された
  • 船は秋葉原の町並みを背に神田川を下った。橋の上には新幹線が見える
  • 隅田川からはスカイツリーも見える
  • 船は神田川→隅田川→レインボーブリッジ→京浜運河の順に進む

船着き場、これまでほとんど利用されたことがない

   便は、国土交通省や千代田区、クルーズ業者らでつくる「秋葉原・天王洲・羽田空港舟運プロジェクト準備会」が企画。すでに羽田空港から横浜やお台場行きの便は設定されているが、都心に乗り入れる便は初めてだ。

   神田川に架かる今の万世橋は1930年に完成。完成時に船着き場も整備され、国が管理しているが、ほとんど利用されたことがない。最近では、15年5月の「神田祭」の「船渡御」と呼ばれる神事で、船で運んで来た神輿を陸に引き上げるのに利用された程度だ。

   船は、主に日本橋を拠点に隅田川のクルーズを手掛けるジール(港区)が運航。運河クルーズ用に設計された、屋根と壁がない双胴船(全長11.7メートル、40人乗り)に乗り込み、見慣れた秋葉原の町並みを見上げながら出航した。

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