「共学校よりも、男子校や女子校の合格者が増える傾向」
そうしたなか、「佐藤ママ」の「受験に恋愛は無駄です」との指摘について、「いじめの構造」(新潮新書)や「偏差値は子どもを救う」(草思社)などの著者で教育評論家の森口朗氏も、「そのとおりだと思う」と言い切る。
「もちろん、すべての人に当てはまるわけでもありませんし、18歳までに恋愛の経験がなく、超一流大学を卒業した人が必ずしも豊かな人生を送れるかといえば、そんな時代でもありません。大学合格後に18歳までのさまざまな経験を取り戻せる人と、そうでない人はいますから」ともいう。
そのうえで、「大学の合格実績をみると、かつては日比谷高校や学芸大学附属高校といった共学校でも多くの合格者がいましたが、最近は共学校よりも、男子校や女子校の難関校といわれる高校の合格者が増える傾向にあるようです。勉強する環境として、その(恋愛しない)ほうがいいと判断することはできます」と話している。
一方、米国の名門、スタンフォード大学に3人の息子を入学させた歌手のアグネス・チャンも、関西テレビ「お笑いワイドショー マルコポロリ!」(2015年7月19日放送)で、中学卒業まではマンガとゲームを禁止していたことを明かし、「中毒になりやすいことは避けたほうがいい」との子育て方法を披露した。また、公開対談では和田秀樹氏が「恋愛より怖いのはスマホです。依存症になりやすく、睡眠時間も削られる」と指摘した。
いずれも母親のサポートとして大事なのは、勉強に集中できる環境づくりであることをアドバイスしているようだ。