違法性がない限り止められないが...
手記『絶歌』(太田出版)に続き、今回の「存在の耐えられない透明さ」。これらの表現活動について、テリー伊藤さん(65)は「元少年A」が英雄視されることを危惧し、「ふざけた話で、ダメだこんなの」と批判した。杉村さんも「そのうちね、講演とかに招かれるようになりますよ。『話を聞きたい』って」と語った。
法律の専門家である細野敦弁護士(元東京高裁判事)は、
「憲法上、『表現の自由』があるので、遺族のプライバシーを侵害するなどの違法性がない限りは、こういった行為は止められない」
としつつ、週刊誌への投稿や、サイトの開設などについて、個人的には「とっても不快」と話した。
「元少年A」の自己顕示欲については、9月10日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)でも話題になった。ここでは、新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんが、サイトにメールアドレスが載せられていることに言及。多感で未成熟な小中学生が、彼を「偶像化」することで「メンター(指導者や助言者)みたいになり得る」と指摘し、誤った道に導いてしまうのではとの懸念を示した。