鬼怒川、堤防決壊で住宅街がのみこまれる ベランダや電柱にしがみつき救助待つ姿

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   茨城県内を流れる鬼怒川は堤防が決壊し、氾濫した濁流が付近の住宅街をのみこんでいる。

   NHKの報道ヘリコプターからの生放送映像(2015年9月10日15時頃)では、住宅に取り残された住民がベランダから手やタオルを振ったり、濁流の中で電柱にしがみついたりして救助を待つ人たちの姿が映された。

  • 9月10日に撮影された鬼怒川周辺の様子(写真:ロイター/アフロ)
    9月10日に撮影された鬼怒川周辺の様子(写真:ロイター/アフロ)
  • 9月10日に撮影された鬼怒川周辺の様子(写真:ロイター/アフロ)

一部住民に避難指示

   常総市の発表によると、2015年9月10日7時40分に若宮戸地区で堤防から水があふれる「越水」が発生。13時15分には三坂町地区で堤防が決壊した。14時55分現在、鬼怒川西側の住民には東側への避難指示が出されている。

   NHKなどによると9月10日正午現在、浸水の被害が起きている本石下地区や若宮戸地区などで39件80人が救助を求めている。

   同市上空からNHKの報道ヘリコプターが中継する映像では、住宅街が濁流にのみこまれている様子が伝えられており、一部の住宅や木が流されている様子が確認できる。住宅の2階ベランダ部分から、自衛隊ヘリに向かって手やタオルを振って救助を求めている住民も映し出された。また、濁流に囲まれて孤立した電柱には、男性が流されないよう、しがみついていた。

   関東地方では大雨が続き、気象庁は茨城・栃木両県で特別警報を発表している。栃木県鹿沼市では10日未明に土砂崩れがあり、同日昼現在、女性1人が行方不明になっている。

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